ルシエルスタッフの皆さんへ。
リニューアルオープンを控えた今、新しい美容機器の導入や、これからの方向性についてお話しさせてください。
長文にはなりますが、大切な内容なので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
■ 生産性向上のために必要な変化
今回導入する美容機器の最大の目的は、生産性を向上させることです。
美容業界を取り巻く環境が急激に変化する中で、成長し続けるためには、
効率化と新しい価値の提供が欠かせません。
美容師の技術や接客といった「ソフト面」を支える形で、「ハード面」の強化を図る必要があると考えています。
なので、根も葉もないことを申し上げると極論、
頭頭脳でなくてもよいのです。
ただし、導入する機器には、以下の条件を設定しました:
1.機械である
人の汗(技術や接客を伴う)ではなく、機械に汗をかかせることで負担を軽減します。
2.40代後半~50代のお客様に需要があるジャンル
ターゲット層のニーズに応える商品であること。
3.拡張性とリピート性がある
施術と物販が相乗効果を生み出し、お客様が通い続けられる仕組みがあること。
4.物珍しくニッチな商品
他にはない独自性があること。
これらの条件を満たし、導入コストの折り合いとお客様にとって価値のある商品であれば、機器の内容にこだわりはありません。
■ なぜ今、変化が必要なのか?
地域や社会の課題が、自分たちの未来に影響を与えることは避けられません。
例えば、鹿嶋市エリアでは労働人口の減少(日鉄の高炉1基廃止)や物価上昇などは、
美容室など労働集約型モデルのサービス業にとっては、今後厳しい局面に立たされるのは明白です。
「生涯美容」「生涯顧客」「生涯雇用」という企業理念を守ためにも危機感を自分は持ち続けます。
だからこそ、
現状維持ではなく、新たな挑戦と成長の機会を皆さんに提供することが必要と考えます。
それが、育毛事業を軸とした予防美容に辿り着き、地域課題の解決に寄与するだけでなく、サロンの新しい価値を生み出す可能性を秘めていると思います。
地域の美容室で働く美容スタッフが、疾病(しっぺい)に対しての知識やアドバイスがあることで、地域の方が医療にかかったり医者に行く回数が減ります。
トータル的にお客様との関係や信頼性を構築できることができるのではないか…。
予防医学や毛髪診断士の資格を取得することで、
政府が目指している医療リソースのひっ迫改善や、街の保健室プロジェクトに近い内容を体現するとても面白い取り組みだと思ってます。
カットやカラーといった技術売上、
リクルートと教育による営業スタイル、
季節やメーカー都合に合わせたキャンペーン
…..などなど。
これら従来通り売上を上げていくのはもちろんですが、
人の所業ではない機械と知識で生産性を上げていくことがポイントになります。
では、
人がやることは何か?
「信頼」を担保に知識をお客様に提供する
信頼はAIにはない、人にしか成し得ない財産だと思います。
人対人の仕事においては特に、この上ない大きな武器です!!
LTVという値をご存知でしょうか?
簡単に言うと、1人の顧客から得られる「生涯価値」を表す指標です。
この数字が高ければ高いほど、生涯美容に近付き、生活水準も高く比例していきます。
今掴んでいらっしゃるお客様を長期的な視点で関係を築き、
変わりゆくライフステージにおいての悩みや変化に対応できるライフパートナーの美容師さんであって欲しいと切に願います。
■ ハード面とソフト面のバランス
過去の体験談ですが、東京でアシスタントをしていた頃、コンテストで優勝した美容師が、翌日には駅前でチラシ配りをしている姿を目撃しました。
優勝するほどの腕前を持ち、間違いなく努力を重ねられるであろう方なのに…。
予約が埋まってなく、集客している現実。
その時感じたのは、どれだけ技術力が高くても、ハード面とソフト面のバランスが取れていなければ成功は続かないということです。
今回のリニューアルでは、設備や料金体系といったハード面を大きく見直しています。
この変化を最大限活かすためには、スタッフ一人ひとりが「信頼」を武器にしたソフト面の強化にも努める必要があります。
■ 長期的な視点で取り組む未来
今回のリニューアルオープンは、数年に一度の大きな挑戦です。
この機会に、自分自身の美容師人生を見つめ直し、何を大切にしていきたいのかを考えるきっかけになればと思います。
お客様との関係を長期的に築き、その変化に寄り添い続けること。
何をセンターピンに置いて取り組んでいくか。
時間とお金をかけて学び、提供し、対価を得る。
伝えておきたい概念はそんなところです。
「生涯美容」を実現するため、生産性を高く保ち、そして、その実現のためには、サロン全体としての取り組みと個々の努力が欠かせません。
■ 最後に
ネープケアについては、
・機械である
・需要もありそう(肌感覚だけど)
だけど、
拡張性(店販などに汎用できる)が不確かであり、リピート性に欠ける気もします。
何より、
深い知識が必要でない商品は流行に左右されやすいです。
なので、
短期的にはいいけど….
って感じです。
とても長くなりましたが、
リニューアルオープンは、新しいステージへの第一歩です。
この変化を一緒に楽しみ、共に創り、共に成長していきましょう。
近々話し合いの場を設けますので、ぜひ皆さんの意見を聞かせてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。
カトレア 内堀